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過労死する前に休職するんだ!それで人生が詰むことはない!

電通社員が自殺して労災認定されたニュースで思ったことを言います。

代理人弁護士によると、10月以降に業務が大幅に増え、労基署が認定した高橋さんの1カ月(10月9日~11月7日)の時間外労働は約105時間にのぼった。

高橋さんは昨年12月25日、住んでいた都内の電通の女子寮で自殺。その前から、SNSで「死にたい」などのメッセージを同僚・友人らに送っていた。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認定し、心理的負荷による精神障害で過労自殺に至ったと結論づけた。

引用:朝日新聞デジタル

時間外労働時間は105時間らしいですが、彼女のTwitterを垣間みるとかなり追い込まれている様子がうかがえます。


こ、これはひどい……。

さて、個人的にこのニュースを受けて思ったのはこの一点です。

「なぜ彼女は休職を選ばなかったのか?」

ここでぼくは、思わず自分の経験を思い出しました。

 

こんなぼくも社会人1年目は120時間以上の残業。そして。

思い起こすのも辛いですが、ぼくも社会人1年目は会社や上司の期待に沿おうと無我夢中で仕事に励みました。その模様はKindleにも記したのですが、出勤時間は朝9時から深夜0時ごろが常態でした。
週に2、3回は終電に間に合わずタクシーで帰宅していました。

このような「おれ労働時間長いだろ自慢」をしても仕方ないのですが、本当に仕事が終わらなかったんですよ。まさに「生きるために仕事をしているのか」「仕事をするために生きているのか」分からない状態になってしまいました。

そして、ついに心が折れる時期がやってきます。
心と身体が会社に行くことを拒否するようになったのです。
身体が「このままだと死んでしまう」というメッセージを発したのです。
俗にいう「出社拒否」ですね。

ぼくは、ここで心療内科を訪れ、2週間休職することになりました。
ここからぼくは復職と休職を繰り返すことになります。

参考:僕の人生を1245円で買ってください!〜「第2巻」休職と復職を繰り返す地獄の日々 

逃げ方を知らないと生きていけない。

今回のケース。
東大を卒業して電通という大企業に入社したという経歴だけから推測すると、人生で「逃げた」ことがないのではなかったのではないでしょうか。さきほどのツイートを見てみても、なにごとも真正面から立ち向かうような真面目さがうかがえます。また、自分のやるべきことに囚われてしまい、視野狭窄に陥っている可能性も高いです。

だから、逃げられなかったのではないでしょうか。
「休職」というカードの使い方を知らなかったのではないでしょうか。
いや、ややもすると「休職」という制度があることすら知らなかったのではないか。

そういう意味で、今後の会社員は「逃げ方」を知らないといけない。
逃げるべきところを「直感」という名の嗅覚でかぎ分けないといけないのです。

ぼくは、これまで逃げるべきところで逃げてきました。
休職も5回経験していますし、転職もかなり多いです。
これはもちろん恥ずべきことですし、信用も失います。
いろいろな人から怒られたし、いろいろな人から縁を切られました。

でも、ぼくはまだ生きています。
そして、まだ人生詰んでいません。

自ら命を絶つ前に、とにかく休みましょう。
会社を辞める前に休むのです。

休んでダメならここではじめて会社を辞めましょう。

こうやって「逃げ方」を覚えるのです。
そのうちに「直感」という嗅覚が磨かれることでしょう。

参考:僕の人生を1245円で買ってください!〜「第3巻」転職地獄が待っていた! 
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