弘前スタバでこぎん刺しを体験し、弘前公園を散策したぼくは次に「さいとうサポート」のブログを運営しているさいとうさんに「田舎館村」という村へ連れてもらいました。ありがとうございます!
さすが、村の名前に「田舎」を付けるあたりが正直な青森県らしいですね。
さて、田舎館村の人口は約8000人という小規模な感じなのですが、ここの見どころはなんといっても「田んぼアート」。6月初旬に田植えをして、7月中旬から8月にかけて見応えのある「田んぼアート」が完成するのです。ぼくはちょうどいい時期に訪れましたね。
田舎館村の「田んぼアート」がガチな芸術を目指している!
田んぼアートは「第1」と「第2」に分かれておりまして、今年の「第1田んぼアート」は「ヤマタノオロチとスサノオノミコト」という古風なテーマが描かれています。
下から見ると一見普通の田んぼに見えますが、展望台から見下ろすと実に芸術的な田んぼが眼下に広がります。
左側には「ヤマタノオロチ」が。
そして右側には「スサノオノミコト」が描かれています。
そ、壮大なスケール……。
これを描くために図案に沿って「かや」を刺して地上に点を記すのですが、その点が歴代最多の14,500点となったとのこと。公式サイトで稲が育っていく過程を見てみたのですが、最初はうすい緑色の稲しか見えなかったのが茶色や白色などの稲がどんどん彩りを増していくのが分かります。
時が経つにつれ色が鮮明になり、カラフルになっていくのです。
このアートを見ていると分かるのですが、上手く遠近法が利用されているのがわかります。
田んぼアートに遠近法を利用するて!どんだけ本腰を入れてるねん!
ある作品を境に遠近法が取り入れられたとのことです。
また、展望台の料金は300円なのですが追加料金200円を払うとさらに天守閣に上がることが出来ます。ここで、さいとうさんのツイートを拝借!
田んぼアートのある星。#田舎館村#田んぼアート#ヤマタノオロチとスサノオノミコト https://t.co/FRkHaVXGBv pic.twitter.com/rnCa4LI727
— さいとうみかこ(うらべっち) (@urabetti) 2017年7月25日
展望台の1階には、過去歴代の田んぼアートが展示されており、平成5年に開始された歴史的な田んぼアートが一望できます。
あら「サザエさん」の田んぼアートを発見!
1階に置いてあったパンフレットにも過去作品の一覧を見ることができます。
このパンフレット、きちんと製本したら売れるんじゃないでしょうか?
第2田んぼアートは圧巻の「桃太郎」。スマホに入りきれない!
第1田んぼアートだけでもう満足したのですが、まだ序の口!
第2田んぼアートも壮大なんですよ。テーマはまさかの「桃太郎」。
第1田んぼアートは作品が道路で分断されて2つになっていましたが、第2田んぼアートはわけ隔てるものがなくて横長で圧巻の一言!
スマートフォンで収まるスケールだなんて思わないほうがいいです。
まだまだ横長。
えーい、こうなりゃ動画ですね。動画で紹介します。
弘前の近くの田舎館村の田んぼアートが本気すぎる!スマホのカメラショットでは入りきらない! pic.twitter.com/BDo1mQMgkR
— ケンタ (@kentasakako) 2017年7月26日
これ、実際にみると分かるんですが、もはや「田んぼ」と思わないほうがいいです。一つの芸術作です。思わず笑ってしまうほどの芸術なんですよ。
ディテールが細かい!きじと鬼の躍動感がすごい!
ああ、なんて陳腐で表現力のない言葉しか思いつかないんだろう。
どうやったらこの感動が伝わるのだろう・・・・・・。
ここまで書いていてふと気づいてしまったのですが、同行してくれたさいとうさんのブログのほうが分かりやすいですね!地元ならではの情報が載っていますので、こちらの記事をご覧下さい。
参考:田舎館村の田んぼアート2017年「ヤマタノオロチとスサノオノミコト」&「桃太郎」の変化を随時更新します(「さいとうサポート」より)
「田んぼアート」はガイドブックに載っていない?
稲作が始まって約2000年経った現代。
そもそも誰が田んぼに芸術を組み合わせようと考えたのでしょうか。
そして、過去作品の遍歴を見て分かるように田んぼアートはどんどん進化しています。
「こぎん刺し」といいこの「田んぼアート」といい、青森県民の芸術に対する情熱はすごいものがありますね。
ぼくは青森のガイドブックを持参したのですが、この田舎館村の「田んぼアート」ってガイドブックに載っていなかったんですよ。
だからひょっとして認知度はまだ低いかも。
日本中の皆さん、ぜひこの夏は田舎館村の田んぼアートを観てくださいね!
生でみると度肝を抜かれますよ。さくら祭りやねぷた祭りだけではない青森の魅力を存分に楽しめました。
弘前でぼくと出会ってくれたみなさん、本当にありがとうございました。
こうしてぼくは「ヨーデル号」というバスで盛岡へ向かったのでありました。
(つづく)