だいぶ前の高城剛さんのメルマガで面白い記述がありましたので紹介します。
(以下出典:高城未来研究所「Future Report」Vol.237/Part2)
この中で、バリスタを目指している読者からカフェの出店場所についての相談がありました。そのときにスターバックスについても少し触れていたのです。スターバックスは「オワコン」だという。
少しやり取りを抜粋してみましょう。まずは相談から。
質問ですが、
オーストラリアからスターバックスが撤退したというニュースもあ りましたが日本からも今後スターバックスが撤退するようなことが おこると思われるでしょうか。
これに対して高城さんはこのように答えています。
【 A 】
本メールマガジンでは、もう数年前からスターバックスが「オワコン」だとお話しして参りまして、事実、スターバックス自身もそのことを理解しているようで、あえて「スターバックス」とは名乗らない「スティルス・スターバックス」が年々米国では増えてきました。
僕はそう遠くない日に「脱コーヒー」ブームが必ず来るように思います。
現在、コーヒー豆は、世界的な貿易産業トップ3に入るほど巨大なビジネスで、石油や原子力、そして薬品同様、悪口を少しでも言おうものなら直ちに社会的に抹殺されるように見えます。
しかし、コーヒー、特に過剰摂取が体に良くないのは周知の事実で、本当に良いコーヒーを少しだけ、と考えこだわる人も増え始めました。
これがサードウェーブコーヒーの基本にあります。
な、なるほど。
すでに「脱コーヒー」ブームの兆しがありますしね。
スタバはとにかく立地戦略がスゴい。
ぼくは、この質疑を読んで納得する反面、「スタバがオワコンなのかどうか?」を疑問視しました。
たしかに、アメリカでは高城さんが述べているように「スティルス」化しているくらい、スタバの看板が下がってきているのでしょう。
しかし、日本やアジアではまだまだ「スターバックス」の存在力は健在です。
というか、スタバの威力は強力すぎますね。
ぼくが日本中のスタバを巡って思うのは、スターバックスの支配力が強いことなのです。銀座の一等地に一号店ができてからというもの、スタバの立地戦略がスゴいのなんの。
たとえば、神戸の異人館スタバ。
これなんかは文化財なのです。
また、太宰府スタバや出雲大社スタバなどは歴史的建造物の近くという好立地に存立します。
公園の中にあるなんていうのもありますよ。上野公園、大濠公園とか。
とにかく、「こんなところにスタバがあるの?」という驚きがあります。
そこが他のコーヒーショップとは一線を画すところなのです。
スタバがオワコンではなく、スタバ旅がオワコン?
ぼくはこのようなスタバの立地戦略に惹かれているといっても過言ではないでしょう。スタバの魅力はコーヒーやフラペチーノではなく、むしろ「場所」と「外観」にこそあるとぼくは思うのです。
最近こそ「スタバってオワコンかな?」と思うこともありますが、スタバ旅を遂行している身としてはオワコンでないことを祈るだけです。
でも、たとえスタバがオワっていても、ぼくはバカみたいに盲目的にスタバを巡る旅をして、バカみたいにスタバ旅を書き綴ることだけが楽しいのです。
あれ?……これって、ぼくが既にオワコンなのか?