前回、鹿児島から吉松駅まで「はやとの風」を使って移動しました。
今度は「しんぺい号」に乗り継ぎ、人吉駅へと向かいます。
(注意:上りは「しんぺい号」・下りは「いざぶろう号」という名称になります。)
約1時間20分の乗車時間ですが、これがあっという間なんですよ。
今回はこの「しんぺい号」の魅力を詳細なレポートにしてお送りします。
とりあえずしんぺい号の車体をご覧下さい。
深みのある渋い赤色が特徴です。
中はどうでしょうか?
しんぺい号の内装がまたレトロなんですよ。
さきほどまで乗っていた「はやとの風」とはまた違った雰囲気を楽しめます。
座席は4人シート席がメインです。
自由席は8席しかないので絶対に指定席を取っておきましょう。
座席の中央にはテーブルがあるのでちょっとした飲食もできますね。
ただし、「はやとの風」のように車内販売はありませんので事前に購入しておきましょう。
また、展望スペースもありますよ。
人吉行きの場合は進行方向右手を確保しましょう。
こっち側に「日本三大車窓」を見ることができます。
さあ、出発です!
電車に乗り、しばらくすると「真幸(まさき)駅」で停車します。
そうそう、この「しんぺい号」では観光スポットで停車して途中下車できるんですよ。親切ですね!
この「真幸」は肥薩線で唯一、宮崎県にあるんですよね。
ところでこの「真幸」。
真の幸せと書いて「まさき」と呼ぶのですが、この名前が縁起がいいということでパワースポットになっているらしいです。
中でも中国人の間でも少しブームになっているらしいですよ。
さて、この真幸では「幸福の鐘」というのがあります。
これは、乗務員や保線員がお客さんの安全と幸福を祈り鳴らしていたということです。鳴らした数だけ幸せになれるそうなので、どうぞガンガンと。
また、この駅のネーミングが素敵すぎるので、駅名にあやかったハートマークの入場券が販売されています。160円なり。
ただし、これは「真幸駅」には売っていないようです。(いや売っているのか?)
ぼくは吉松駅で購入しました。(人吉駅でも購入可能ということです。)
真幸駅を出たらしばらくするとあの「日本三大車窓」の光景が目に映ってきます。
真幸駅と矢岳駅の間にその眺望が展開されていますよ。電車はここで1分間くらい停車してくれるので、ここでシャッターチャンス!
天気がよければえびの盆地と霧島連山、そして遠くには桜島が望めますよ。
圧巻されるかと思いきや、意外とあっさりしていました。
おかしいな。ぼくの感度が鈍いのかな。
また、次の停車駅「矢岳駅」ではSLを展示していますよ。
本当は「人吉駅」から熊本まで「SL人吉」に乗車したかったのですが、運行は夏と秋だけなので今度来るときの楽しみにしておきましょう。
そして、何といってもこの列車の見どころは「スイッチバック」と「ループ線」です。「スイッチバック」とは進行方向を変えながら、異なる路線へと接続することです。うまくスイッチバックしながら複数の路線を駆使し、山道をのぼって行く体験は面白いんですよ。
車内ではこの模様が見れるようにモニターまで設置されていますよ。
最後に立ち寄った大畑駅では、名刺を置いて行くと出世するという言い伝えがあるとか。ぼくも名刺を置いて行きましたので、探してみてくださいね。
こうして、しんぺい号は人吉駅へと到着しました。
いざぶろう・しんぺい号は日本三大車窓が有名ですが、この観光列車の魅力はそれだけではないんですよね。乗務員さんもすごい親切なんですよ。
最後に。
そんな親切な乗務員さんがとってくれたぼくの1ショットを(小さく)どうぞ。
一人旅ってなんだか恥ずかしい。
☆料金情報☆
鹿児島中央〜熊本までの乗車券:3,990円
「はやとの風」(鹿児島〜吉松)の指定席:820円
「しんぺい号」(吉松〜人吉)の指定席:310円
(次回は熊本へ→)熊本スタバは夜になるとその顔を変える!〜スタバ旅(第113回)熊本・シャワー通り店